浮戯山をめぐる面白い物語(四):仙風道骨と言ってよい紫龍峽

「人生には詩歌も遠方も必要なものだ」とよく言われています。

遠すぎると思ったら、近い山に登ればいい、そこにも無限な詩意が潜んでいるからです

浮戯山の紫龍峡谷はそのような山水田園の一例として、お客様のお帰りを待っています

言入紫蟒川、日逐清渓水。

(紫蟒川に入る度に、一日中に清渓の水を追う)

野蒿分青靄、飛泉掛碧峰。

(野蒿によって青い靄が割れられ、滝が碧き峰に掛けている)

山中の泉に清い蔭、渓流に鳴く蝉、緑の竹林に青き松、霞にカササギの鳴き声、奇石に面白い姿をしている滝、この全てはいかに活気溢れる絵を描き出しています。のんびりして松にもたれて、悠然たる時間を楽しみます。

心行けば大声で歌って、俗世の生活、功績、名声や金銭を一切忘れさせました。

編集者が物語を語る

浮戯山は道教の発祥に因んで、何千百年にわたって神秘な雰囲気が漂っています。その素晴らしい景色といい風水に惹かれて、天界の仙人や数多くの神霊がここに赴いて修行をしています。そのなかに一匹の紫龍と一匹の紫虎がいます。紫龍は修行の才能が高くて、紫虎より先に悟道して仙界に上る伝説に基づいて、紫龍が昇天した場所が飛龍台と呼ばれました。その右には一匹の紫虎が横たわって、天地の霊気と日月の精華を吸収していて、修行に没頭する姿を呈し、虎頭崖と名付けられました。

伝説によると、太上老君はむかし浮戯山で伝道に専念していました。ある年の八月の中秋の満月の夜に、老君は浮戯山の美しい景色を観光している途中、紫龍峽に入って頭を上げたとたん、金亀がその頭で月を載せる奇観を目に入って、ひそかに驚嘆し、その紫龍峽がまさに人間界にまれに見る風水宝地だと彼が確信しました。翌日、老君は赤紫色の道袍を身に纏って、手に『道徳経』を捧げて、胡坐をかいて落ち着いて講経伝道を始めました。それから、雨にも風にも負けず日に日にそれを続けました。仙界の福・禄・寿という三人の仙人だけでなく、孫悟空、猪八戒など仏教の友人も、山の中に生息する獅子、猿、虎、亀、蛙などの霊性がある動物も老君の行動を感服して毎日ここに集まってきて、講経を聞いて論道を行いました。長い時間が経つと、これらの動物も老君と同じように自身を悟り羽化登仙して、その体が様々な姿をする美しい石に化けて、人々に遠く思いを馳せらせて崇拝させます。

樹深時見鹿、渓午不聞鐘。

(森の奥にはたまに鹿の姿が見えて、正午の時に渓流のそばに来たら寺院の鐘の音が聞けない)

緑竹入幽径、青蘿拂行衣。

(奥深い小道が緑竹に挟まれ、服の縁が緑の苔を払う)

色静深松里、声喧乱石中。

(山の色が茂ている松に囲まれ、渓流の音が乱石に響く)

世界微塵里、吾寧愛与憎。

(世界万物がすべて微塵の中にいる以上、私はこれ以上愛と憎を語る意味はどこにあるのか)

編集者と一緒に綺麗な風景を楽しもう

寿星騎鹿送蚝桃、三星高照喜臨門。(寿星が鹿に乗って桃を贈り、三つの星が高く輝いて喜ぶことが来てくれる)

泉壑帯茅茨、雲霞海薜帷。(茅屋が泉と溝に囲まれ、霞の中に壁の上の藤がまるで絵のように)

荷風送香気、竹滴清露響。(蓮が生える池から香りの風が吹き、笹の上の滴が水面に落ちて聞き良い音がする)

老君潭は太清宮と老君洞の下の方にある紫龍峡谷の底に位置します。天然の水潭として、太上老君が洞窟の中に修行する間に常にここで入浴し更衣する伝説に因んで名付けられました。潭水が透き通って魚の数さえ数えられます。潭岸で一息入れば清き風景を目にしながら心も落ち着くなります。水を掬って飲むと心の底まで涼しくされます。その水をよく飲んだら老君のような仙人になれると言われていますよ!

仙女潭は雪花洞の南西方向にある虎頭崖の下のほうの紫龍峡谷の内に位置します。言い伝えによると、向こう側の崖に立って紫龍峡谷を隔てて淵の中に石を投げて、九回連続に的中すると、潭水の中から一人の仙女が現れます。むかし浮戯山で修行をする一人の方士が友達と一緒に試しに来たら、九回連続に的中して、やはり仙女が出てきました。その方士は仙女に一目惚れをして修行をも忘れて、仙女と共に去りました。後世の人はその物語に基づいてそこで鴛鴦橋を架けて、毎年の三月三日に橋の上で両手を合わせて誓い合い、良き相手といいご縁でありますようにと願います。

▼天界に鵲橋路があり、人間界に鴛鴦橋がある

▼避暑桟道で夏の趣を探す

▼湖水に花の影と観光客の笑顔が見える

▼金亀が朝に金輪を迎え夜に月を送り、千年に渡ってめでたい縁起がある

閑寂、爽やか、簡素、力強い、これこそ紫龍峡のイメージです。夏の趣を満載する峡谷に座って、木漏れ日が体に斑のように散りばめます。微かの草木の香りに蝉と鳥の鳴き声、一瞬にして魂のドキドキを起こします。一切の騒ぎを山の外に、時間をさいて身を整えてもう一度旅に出ましょう。

高い山と長い川に向かって歌を歌い、すべての事物を自由自在に見る

チップス:(カーナビをご利用の場合、目的地の欄に「雪花洞チケット売り場」をご入力ください。より簡単なルートでいけますよ!)

曲径の果てに洞天があり、涼しさを楽しむ

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車でのアクセス:

1:A連霍高速道路に沿って東(鄭州方向)から西へ―上街虎牢関で高速道路を出る―南へ310国道に入って西へ―鞏義市新中鎮に入れば到達

B連霍高速道路に沿って西(洛陽方向)から東へ―鞏義駅で高速道路を出る―310国道で東へ―鞏義市新中鎮に入れば到達

2:鄭州市市街地から中原西通り(或いは隴海通り)に沿って西へ―上街区から北へ―310国道で西へ―新中交差点で南に曲がって到達

3:鄭州市市街地―鄭上通り―上街区―鞏義市米河鎮に入る―西へ5km走行すれば到達

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